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2015ドラフト 谷繁塾3期生 


1位 小笠原慎之介 投手 左左 18 東海大相模高
2位 佐藤 優   投手 右左 22 古川学園高-東北福祉大
3位 木下 拓哉 捕手 右右 23 高知高-法政大-トヨタ自動車
4位 福  敬登  投手 左左 23 神戸西高-JR九州
5位 阿部 寿樹 内野 右右 25 一関一高-明治大-ホンダ
6位 石岡 諒太 内野 左左 23 神戸国際大付属高-JR東日本



予想通り高橋純平を指名し、予想通りくじを外した2015年のドラフト。
3人目の高橋の補充には失敗しましたが、3人目の小笠原を補充することに成功しました。

1位は小笠原慎之介。
誰もが知っている甲子園優勝投手兼決勝戦決勝3ランで100回大会に花を添えた”新・持っている男”
高校野球での実績はもはや説明いらずで近年のドラ1で間違いなく知名度ナンバーワン。

3年夏の甲子園では25イニングで20奪三振/7四死球/9失点の防御率3.08、奪三振率7.86でもちろん無敗。
県大会の成績が異次元極まりないもので、その数字、なんと27イニング30奪三振で防御率0.00(!)(失点は1)
準々決勝・平塚学園戦での1失点完投、決勝・横浜戦での7安打完封と大舞台になればなるほど力を発揮してました。
特に決勝戦では初回からエンジン全開でWエース吉田への継投を頭に入れての組み立てかと思いましたが、
終わってみれば最後まで疲労を見せることなくパワーで横浜打線を抑え込みました。

彼に関する話で一番センセーショナルなのはやはり2年夏の準決勝横浜戦でしょう。
5-2と3点リードの9回裏、2アウトから横浜高校345番の連打で1点を返されなおも、12塁。
暴投と四球で2死満塁。
ここで東海大相模は吉田から小笠原へスイッチ。

9回ウラ、2点リード、二死満塁、初球にあわやデッドボールになりそうなインコースのボール放ってしまうという
並みの守護神であっても腕が縮こまる場面でも小笠原は
その後もインコースのストレートを選択。
結果、投じた球はすべて140キロ終盤のストレートでライトフライに打ち取りゲームセット。

高校生は過大評価されがちにあります。なかでも投手はその傾向が強いように思います。
高校生の段階でその選手の将来を予見するのは不可能にちかいものがあります。
まだ肩が完成してないからスカウトの評価基準はたったひとつだけ。速球のスピード。
本来投手の一番大事な能力は力任せの剛速球ではなく打者を欺くテクニックにあります。
欺き方は人それぞれ違っていて、その欺き方を小笠原は高校2年時から身に付けていたといっても過言ではないでしょう。



2位は東北福祉大の佐藤優(さとうゆう)
宮城県出身で高校も宮城の古川学園高校。
3年時に震災で春の大会がなくなるなど実戦機会に恵まれませんでしたが、それでもプロからの注目はアリ。
3年夏は11イニング16kですが、3回戦であえなく敗退。
志望届は出さず東北福祉大に進学。

1,2年はあまり登板機会がありませんでしたが、上級生となった3年から頭角を現し、
秋には19イニングで防御率0を記録。
4年春は1.09、秋は1.59の数字を残しています。
大学通算では91イニング、被安打62、88奪三振、37四死球、13失点
防御率1.28、奪三振率8.70、与四球率3.65。


3位には木下拓哉。
高知高校時代は2試合連続雨天ノーゲームを経験した雨男であり、
トークもいける183センチ90キロの強肩捕手。

今年のナンバーワン捕手で外れドラフト1位候補筆頭ともいわれていたのをこの順位で獲れたのはかなりのお得感。
若手捕手陣の年齢を整理すると、
90年生まれ・杉山
91年生まれ・木下、桂、
92年生まれ・加藤
良いライバル、良い仲間として互いに切磋琢磨してほしいですね。
誰が1番手、だれが2番手とかじゃなく、みんな1番手を。

大学時代はいろいろあってかなり近いところでいろいろとお話しできた選手がプロの舞台、
ましてや自分の好きな球団に入るなんて感慨深いものがありますね。

4位は福敬登。ふくひろと。
高卒社会人5年目(92年度生まれ)で念願のプロ指名。
ソフトバンクの隠し玉を掻っ攫った格好で高橋純平とのトレードと考えましょうか。
最速150キロのストレートを持つ左腕。
まずは中継ぎからということでしょうか。
彼がものになれば、岡田を先発に回してみる選択肢が増える一方、あきふみさんの首が涼しくもなります。


5位は阿部寿樹。
トヨタの4番が木下ならば、ホンダの4番はこの阿部寿樹。
185センチと大柄ながら右方向にも打てる打者。
最大の売りは安定した守備で本職は遊撃ですが、二塁も三塁も守れるとのこと。
昨季もリストアップはされてましたが最終的に1学年上の遠藤を選択しました。
社会人卒、内野手、ドラフト下位指名、二匹目のどじょうは釣れるか。


6位は石岡諒太。
登録上は内野ですが、外野も守れる左打者。187センチとこれまた大柄。
神戸国際大付属高からJR東へと進み、入社1年目で若獅子賞を受賞。
高卒1年目での受賞はあの(?)福留孝介以来。
時折セーフティバントでの出塁も試みるなど俊足も持ち味だそう。




選手がどう見えるか、将来どうなりそうかという主観的な評価よりも、現実にどんな成績を残しているかが重要です。
怪我で満足に投げることが出来なかった投手より、現実にこの夏最も勝った投手を指名できたことはポジティブに捉えていいでしょう。

2位以下は大学、社会人。
データに信頼を置けるのが大学、社会人選手のありがたい点で、高校生に比べてはるかに試合数が多く、対戦相手も充実しています。
サンプルの規模が大きいので、真の実力がより正確に表れます。
データを冷静に分析すればスカウトの偏見や世間の意見に惑わされなくて済みます。


それぞれを担当したスカウトは以下の通り。
小笠原慎之介、石岡諒太 :佐藤充
佐藤優 :山本将道
木下拓哉 :清水昭信
福敬登 :三瀬幸司
阿部寿樹 :正津英志

一般的には顔も名前も知られていないこういうスカウトこそが、実は日本球界の主軸を担っています。
誰がプレーするかを決め、ひいては日本球界の野球スタイルまで決めています。
年間で視察したうちの半分以上は無駄足になってるかもしれません。
雨の日も風の日も、ストップウォッチとスピードガン、メモとボールペンを持って球場を転々とし、
安っぽいベンチシートに座って、捕手の真後ろ4列目の席で
他球団のスカウトが見落とした何かがないかと目を凝らし続けてきたスカウトさんたちにとって、
最高のドラフトになりますように。


わたしたちに忘れがたい夢を見せてくれた伊藤準規、堂上直倫といった金の卵はどうなったかと尋ねると
ドラゴンズファンは目を合わせ、揃って口ごもります。
もう若者ではない2人に向けられるような視線を、今年指名された選手たちに向けるなんてことはしたくありません。


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[ 2015/10/23 23:00 ] 15' ドラフト | TB(0) | CM(0)

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