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代表監督常設はWBC王者奪還への第一歩 

小久保ジャパンの目的はただ一つ、WBC王者奪還。

思えば前回大会で優勝を逃したのは、
監督含めた首脳陣の決定が遅かったこと、
そしてその監督の采配や起用の意図が意味不明だったことといっても過言ではないでしょう。

終始無気力だった阿部、不振の長野など確かに不安因子はありましたが、
あれだけ屈強な投手陣とあれだけ勝負強いをしていた井端を擁しながらも優勝を逃したのは
監督がチームをチームとしてまとめるだけの時間があまりにも少なすぎました(ただ単に能力が無かったのかもしれませんけど)

そんな課題を克服するため、早々と小久保を監督に据えて代表チームを発足させました。
コーチの面々を見ても稲葉、仁志、矢野、村松と40代前半の若いコーチが揃っています。
このコーチ陣がWBCでもユニホームを着るのかは分かりませんが、
代表監督の座が常設され、その席に小久保が座り、次のWBCで指揮を執ります。

代表監督の常設、専任というのは今までになかった動きです。
他のスポーツに目を向けて見ると、サッカーはなんと1921年(!)の佐々木等(誰?)から始まり、
現在のザッケローニに至るまで述べ40名近くが務め、外国人監督さえいます。

つい先日までゴールデンタイムを割いてまで放送するほどの人気コンテンツ
となったバレーボールにも、どのチームの監督ではない日本代表の専任監督がいて
365日24時間代表チームのことだけを考えています。
一方で、リーグ戦の注目度は皆無と言っていいくらいですから、
この点ではNPBと真逆の課題を抱えているので、両団体が歩み寄ってそれぞれの
良いところを取り入れることが出来ればwin-winの関係になるのではないでしょうか。


11月8日 日本4-2台湾

小久保ジャパンの初陣を任されたのはライアン小川。
初回に1点こそ失いますが、シーズンで見せた修正能力の高さを遺憾なく見せつけ(すぽるとっぽい言い回し)
終わってみれば2安打1失点8奪三振で2回以降は完ぺきでした。


2番手で大野が登板。
5回ウラ

6:張進徳 追い込んでから粘られると、フルカウントから外角の球を見極められ四球を与える。


7:李杜軒 無死一塁。初球をバント。ホーム前に転がった打球を嶋がすばやく捕球し~


6回ウラ

4:陳俊秀 フルカウントから外角のストレートが外れ四球。
嶋が大野のもとに駆け寄り一言、二言声をかける。



試合のリアルタイムで観てないので何とも言えないのですが、
テキスト速報だけでも伝わってくる大野のもたもた感。

結局3イニングを投げて1失点、与四球2、奪三振3というまずまずの内容でした。


打つ方では大野が追いつかれた裏の回で平田が代打で登場。
秋山の犠牲フライで1点を勝ち越しなおも2死3塁というチャンスで、
ライト越えのツーベースを放ち追加点を挙げました。


チームとしては先発のライアン小川が4イニング、その後大野-井納-益田とつなぎ、
秋山が同点だと勝ち越し犠飛の2打点の活躍で台湾を4-2で下しました。


リアルタイムで観ておらず、テキスト速報を基に書いているので勘違いしている部分もあるでしょうが、
たとえば、3回表1点ビハインド、無死1塁(梶谷)、打者8番嶋、という場面で
日本式のすもーるべーすぼーるを(キリッ と送りバントをしなかった点は小久保監督の采配は良いと思います。
結果として盗塁失敗でしたが、送ったところで9番は今宮でアウトになる可能性が高く、
点を獲れるかどうかは結局1番岡島の1打席だけにかかってたわけでこれだと確率が低すぎますからね。

点数そのままで5回表、無死2塁(浅村)の場面でも6番秋山は強打。
結果、同点タイムリーツーベースでなおも無死2塁で梶谷も強打でした。
梶谷はライトフライに倒れましたが、嶋がタイムリーを打ちこの回勝ち越しました。

7回表、2点リード、無死1塁(今宮)、打者1番岡島の場面でもバントせずでヒッティング。
岡島菊池銀二と倒れランナーは進塁すらできませんでしたが、小久保采配の意図は感じることができました。

かといってバント嫌いなのではなく4回表、1点ビハインド、無死1塁(岡島)の場面では2番菊池に送りバント。
なにがなんでも先頭でたら送り!などという日本野球の悪しき固定観念に支配されること無く
このように後ろの打者との巡り合わせを考えつつサインを出しているのは
はじめてにしては、「おっなかなかやりおるな」と感じました。




11月9日 日本4-2台湾

次回WBCへの課題は一塁手と三塁手。
やはり一塁と三塁に打てる選手がいないと強力な打順は組めません。
稲葉みたいな中距離ヒッターを置くのもありといえばありですが、
ホームランバッターの守備位置は一塁か三塁なのでその位置を中距離で埋めてしまうのは…
(DH井端なんて愚策はもうこりごり)

第1回の小笠原岩村、第2回の小笠原村田(決勝は片岡)と比べると第3回の稲葉松田というのは
あまりにもスケールが小さすぎてそのまま打順全体のスケールの小ささを表している気がします。


台湾遠征に選ばれた選手で三塁を主に守ってるのは川端のみ。(日立製作所の岡崎のポジションが分かりませんが)
小久保監督はこの試合も3番三塁で銀次を起用しています。
今季楽天では3試合(うち1つはアジアシリーズ)しか三塁を守っていません。

確かに川端も素晴らしい素質と持った選手ですが、いかんせん怪我が多すぎて
WBC前のシーズン途中に怪我→そのまま選考からフェードアウトの可能性が割と高いです。
堂林と筒香もう~んという感じですから、銀次の三塁起用も分からない話ではありません。

しかし、彼もどちらかという稲葉タイプの中距離打者。
来年からは中田が三塁に転向するようですが、果たして…


一塁は3試合とも浅村でした。
若手、というくくりを無視しても今季最も活躍した日本人の一塁手ですからなにも文句はありません。
むしろ日本人というくくりを無視しても最も優れた一塁手といっても過言ではありません。
(浅村に関しても、おかわりくんが一塁専任ヘルマン退団濃厚という事で三塁転向の動きがあるようですね)


10月10日 日本1―0台湾

嶋、伊藤ときて3試合目のスタメン捕手は炭谷。

第2回大会で4番捕手でチームをまとめた城島が32歳で第3回ではああなってしまった(現役引退)わけですから、
阿部(33)が次回もスタメンを張れる保証はどこにもありません。
嶋がこの遠征チームのキャプテンを務めてるようで、おそらく次回WBCもほぼ決まりで
阿部の衰え次第ではレギュラーも十分にあり得ますが、
前任二人と比べて大きく違うのは彼は中軸を打つようなバッターではないという事。

第2回、3回と『4番捕手』のスタメンのテンプレが次回は使えないですから、
やはりより一層4番一塁or三塁の選手を育てていくことが大切です。


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[ 2013/11/27 22:00 ] 13' シーズン | TB(0) | CM(0)

"tanisige教"一期生は江戸時代の儒学者たち? 

24日に、ドラフト会議が行われました。
遅さには定評のあるブログですからマイペースで更新していきます。

今オフFAで西武片岡獲りやハム鶴岡も調査?などと補強話が出ていますが、
やはり補強で最も重要なのはドラフトの他にありません。

楽天が9年目にしてリーグ優勝を果たした要因は創設以来の当たりドラフトといっても過言では無いですし、
逆に横浜やオリックスが停滞しているのはここ数年のドラフトが外れているからです。


ドラフトといえば、著書マネーボールにてこんな記載があります。

過去のドラフトの結果から言って高卒投手がメジャーに昇格できる可能性は大卒投手に比べて半分以下、大卒の野手と比べると4分の1以下にすぎない。高校生投手を1位指名して120万ドルの契約金を払うなどというばかげた真似はスカウトに主導権を渡してしまったから起きた失敗だ。確率を無視し、理性をないがしろにしてる。


スカウトはとかく高校生を、なかでも投手を褒めあげる。しかし高校生の段階でその選手の将来を予見するのは不可能にちかい。まだ肩が完成してないからスカウトの評価基準はたったひとつ。速球のスピードしかない。




さてさて、こんな前置きをしておきながらも、ドラゴンズの1位指名は松井裕樹(桐光学園)でした。

ハム、DeNA、ソフトバンク、楽天の4球団も松井を指名したため、5球団での抽選。
引く順番は指名順(今シーズンの順位順)、つまりドラゴンズは5球団中の4番目。
スマホからRadikoで中継を聞いていたので谷繁新監督が箱の中で封筒をゴソゴソ漁ったのか、
それとも最初に手に触れたものを引いたのかは分かりませんが、
5番目に引いた楽天が当たりくじだったので、2分の1を外したということになります。

ハズレ1位で指名したのはこれまた高校生投手の鈴木将太。
例によってアマチュア野球についての知識が無くドラフトを迎えたので彼すらよく知りません。

甲子園出場経験無し、右オーバーのオーソドックスなフォーム、故障持ち。
最速は144キロで、ドラ1としてはさみしい紹介文ですが、
冒頭の引用にもある通り、一般的なスカウトは速球のスピードを第一に判断するきらいがあります。
そしてその判断基準は間違っている、という文脈が引用以降は続きます。


中日スカウトが投手を獲る基準としてみてるのが確か3つくらいあって、
ひとつが、10球連続で見た時のキャッチャーミットのズレ
もうひとつが、「ここは絶対四球は駄目」という場面で四球を出すか?
最後が、「ここは1球けん制」という場面でけん制をするか?

中日スカウトはスピードガンを持ち歩かず、速球のスピードに関してはフォームのバランスが取れていれば
プロになってからのトレーニングで伸ばす事が出来る、と考えているそうです。

この2年間―この空白の2年間―は12球団で一番サインする時間が多かったとか何とか
吉見選手会長が痛烈に批判したとかいやでも実際はそんなにサインしてなかったとか
いろいろ言われていますが、
12球団で一番練習するチームに返り咲く落合-谷繁-森繁体制でメキメキとその力を伸ばしてくれることでしょう。

怪我もちで他球団スカウトがやや評価を下げた選手を獲得するのは中日スカウトがよくやる常套手段。
エース吉見んだってそうですし、準規や平田や、最近では大野もその類いです。

野手の平田は別として、吉見んの活躍はいうまでもありませんし、
大野もスマートに成長しているとは言い切れないものの、
ピッチングスタイル同様のっしのっしと着実に伸びてきています。
同じ高卒の準規の現状を見ているとやや不安にならざるを得ませんが、
過去の結果から見る限り怪我もちだからといって悲観視する必要は全くありません。


ちなみに上記2つ目の引用はその後こう続きます。

けれども本来投手の一番大事な能力は力任せの剛速球ではなく、打者を欺くテクニックにある。欺き方は人それぞれ違う。





2位には四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズから又吉克樹。
沖縄出身、右のサイドハンド。
ドラゴンズ史上初の独立リーグ出身者で、2位指名というのは球界全体でみても独立リーグ出身者の過去最高位。
東海圏のスポーツニュースで生出演し、しゃべりが達者との評判。
変則サイドのフォームももちろんですが、人物のキャラにも注目が集まります。

今シーズンのアイランドリーグでの成績は以下の通り。

2013y10m30d_000455776.jpg

NPBで似たような成績を残した選手と比較してみると、ロッテの西野と酷似しています。
140イニング近辺で他の投手を探してみるとと、
藤浪が24試合、137.2回、被安打119、奪三振126、与四球44を記録しています。
ただ、試合数が全く違うリーグ同士で積み上げ型の数字を比較してもあまり意味は無く、
試合数が違っても比較できる率系の指標で比較してみると…

まずK/BB。
これは奪三振数÷与四球数で割り出され、四球一つ出すまでにどれだけの三振を奪うか
という投手としての実力を実直に表した指標です。
評価基準として、4.0以上がエース級、3.5以上で優秀、1.5以下が危険レベルといわれています。

又吉は3.48を記録。
その近辺を記録した投手をソートしてみると、福原、攝津、グライシンガーと錚々たるメンバーが揃い、
なんと12球団で唯一沢村賞7項目をクリアした金子千尋とも肩を並べています。
(しかもその金子千尋を0.03上回っている!)

確かに、NPBとアイランドリーグじゃあ打者のレベルが違うからそこで無双しても
いわゆる逆セサル状態じゃん?といわれるかもしれませんが、
少なくとも高校生打者よりは大学生打者の方がレベル高し、それよりも独立リーグの方がレベルが高いです。
またトーナメントを戦う高校野球や、リーグ戦とはいえ同じチームと3試合しかしない大学野球と比べ
年間72試合を戦うアイランドリーグなら本来の実力が数字に反映されやすく、
研究して、されて、の関係で成績を残していくのもNPBと何ら変わりはありません。


つづいてHR/9。これは9イニング当たり何本のホームランを打たれたかを表している指標で
又吉はなんと驚異の0.14!
先発投手でここまで圧倒的な数値を残した投手はおらず(マー様でさえ0.25。セトップはライアン小川の0.46)
近い数値を叩きだした投手は守護神やセットアップマンたちだけ。

ただ、これに関しては、アイランドリーグのHR王が8本、2位で5本という成績でしたから、
この項目は打者のレベルが低いからと言えるかもしれません。四国の諸球場の広さも分かりませんし、、、


しかし、最後のBB/9については打者のレベルなど一切関係ありません。
味方の守備力も、球場の広さも、不運なポテンヒットも一切関係してきません。
信じられるのは己の右腕だけ!の与四球率は1.99。
2を切っているのは田中マー様、岸、三浦、菅野の4投手しかいないという事を考えると
いかに優秀な数値かが分かるかと思います。

K/9の6.94は平凡な数値なので割愛しますが、
先発投手で7近いのは紛れもなく標準以上です。

つまりまとめると、
金子千尋より奪三振と与四球の割合が良く、
巨人の守護神&セットアップ並みに被弾が少なく、
田中マー様や三浦と同じグループに入るくらいコントロールが良いピッチャー。
それが又吉克樹。
こう聞くとワクワクしてきませんか?自分はすでにワクワクしっぱなしです。



3位以下はドバッとこちら↓

指名選手一覧
1位 鈴木 翔太 投 手 聖隷クリストファー 18
2位 又吉 克樹 投 手 四国IL・香川 22
3位 桂 依央利 捕 手 大商大 22
4位 阿知羅拓馬 投 手 JR東日本 20
5位 祖父江大輔 投 手 トヨタ自動車 26
6位 藤沢 拓斗 内野手 西濃運輸 23



3~5位は江戸時代の儒学者にいそうな名前。
"tanisige教"第一期生たちの活躍に期待です。




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[ 2013/11/01 23:00 ] 13' シーズン | TB(0) | CM(0)






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